もしかしたら赤ちゃんや子供が便秘かも…?と心配しているお母さんお父さんへ。
便秘の症状や原因、治療方法やアドバイスについてご紹介します。
便秘とは?
便秘は新生児期からみられる病気です。
便秘の明確な定義はありませんが、一般的には、排便回数が少ない(週2回以下)だけではなく、排便痛、排便時の出血、腹痛、腹部膨満などの排便困難を伴う場合を便秘といいます。
また、1日数回排便があっても硬便が少量出るだけで十分な排便が出来な場合や残便感がある場合も便秘と考えられます。
便秘の主な症状は?
- 排便回数が少ない
- 便が固くスムーズに排便ができないのでおしりが痛い
- 排便時に出血する
- お腹が張っている感じがする
などが挙げられます。
子供はどうして便秘になるの?
お子さんの便秘はよくみられる病気です。
母乳・ミルク栄養、離乳食、トイレトレーニングの開始などをきっかけに便秘が始まることがあります。
また、発熱時の脱水や食事摂取量の低下でも起きます。
学校に行っている場合は、学校で排便をするのが恥ずかしいと我慢するようになり便秘が発症することもあります。
またお泊り学習、入院などの環境の変化時にも発症することがあります。
子供の便秘の治療方法は?
新生児、乳児の便秘はマッサージや綿棒浣腸で溜まった便を出していきます。
幼児期以降の便秘は急性の場合は、浣腸をして治療をします。
時間が経過している便秘の場合は、浣腸、摘便、洗腸により溜まった便を十分に除去し、伸びてしまった腸を収縮させて、圧センサーの機能を回復させます。
並行して便を柔らかくするなどの治療を食事療法と、薬物療法で行っていき、排便が苦痛無く円滑に出来るようにしていきます。
よく、浣腸をすると癖になるのですか?と質問を受けます。
頑固な便秘は、硬い便がおしりの出口にしっかりつまっているため、お薬では出し切ることはできませんし、腸は便秘の癖がついてしまっています。
浣腸をして便秘の癖を治すのです。
医師からのアドバイス
赤ちゃんの排便習慣に関しては、日々変化するのであまり神経質にならないでください。
腹部のマッサージや栄養の摂り方を医師と検討し、お薬で治していきましょう。
すぎの大人こどもクリニックの取り組み
便秘の治療で大切なのは排便習慣の確立、栄養指導、薬物療法です。
当院ではこの三本柱を中心にお子さんお一人お一人に合った治療を提案していきます。
安静に出来る大きなお子さん(中学生以降)は、状態に併せて大腸内視鏡検査を検討していきます。