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高齢者肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)の対象者・副反応・接種方法について

高齢者肺炎球菌ワクチンまとめ
  • 当院では肺炎球菌ワクチン接種を行っています事前予約必須
  • 高齢者に多い肺炎の予防のために肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています
  • 対象者:①65歳の方 ②60〜64歳で条件に該当する方詳細はこちら
  • 接種回数:1回
  • 予約方法:お電話(0567-25-8122)または受付窓口にてご予約ください

肺炎は高齢者に多い病気の一つで、重症化すると入院や生活機能の低下につながることがあります。

その原因となる細菌の中でも特に多いのが肺炎球菌です。

2026年4月1日から、高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種で使用されるワクチンが「プレベナー20」に変更されます。

これまで定期接種で使用されていた23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)から、20価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー20)へ変更される予定です。

肺炎球菌感染症を予防するために、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。

目次

高齢者と肺炎球菌感染症

肺炎球菌は、肺炎だけでなく、菌血症や髄膜炎などの原因となる細菌です。

特に高齢者では感染症のリスクが高く、日本のデータでは侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)は70〜74歳頃に発症のピークがみられます。

侵襲性肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌が本来は無菌である部位に侵入する重い感染症で、次のような病気を引き起こします。

侵襲性肺炎球菌感染症が引き起こす主な病気
  • 肺炎
  • 菌血症
  • 髄膜炎
  • 心内膜炎
  • 関節炎 など

成人で侵襲性肺炎球菌感染症を発症した場合、約22%が死亡し、約9%に後遺症が残るという報告もあります。

高齢者の肺炎の原因として多い「肺炎球菌」

日常生活の中で発症する肺炎(市中肺炎)の原因として、最も多く検出される細菌が肺炎球菌です。

また、市中肺炎の発症率は年齢とともに増加し、80歳以上では18〜64歳と比べて約11.8倍高いと報告されています。

市中肺炎は、次のような基礎疾患がある方で特に起こりやすいことが知られています。

肺炎が起こりやすい主な基礎疾患
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 喘息
  • 心不全
  • 糖尿病
  • 肝疾患
  • 喫煙 など

高齢者の肺炎は生活機能の低下につながることも

高齢者では肺炎で入院すると、体力や筋力が低下し、日常生活動作(ADL)が低下することがあります。

その結果、

  1. 肺炎で入院
  2. 体力・活動量が低下
  3. 免疫力や嚥下機能が低下
  4. 再び肺炎を起こす

という肺炎の負のスパイラルに陥ることもあります。

そのため、高齢者は肺炎の予防がとても重要です。

肺炎球菌ワクチン「プレベナー20」とは

プレベナー20は、20種類の肺炎球菌の血清型に対応した肺炎球菌結合型ワクチン(20価肺炎球菌コンジュゲートワクチンです。

肺炎球菌には多くの種類(血清型)があり、プレベナー20は以下の20種類に対応しています。

1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、33F

従来のプレベナー13に含まれていた13種類に加え、7種類の血清型が追加されています。

プレベナー20は結合型ワクチン(コンジュゲートワクチンであり、

  • T細胞依存性免疫が誘導される
  • 免疫記憶が形成される

という特徴があります。

肺炎球菌ワクチンの種類(プレベナー20とニューモバックス)

成人の肺炎球菌ワクチンには、主に次の2種類があります。

  • 沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20:プレベナー20)
  • 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23:ニューモバックス)

どちらも肺炎球菌感染症を予防するワクチンですが、免疫を獲得する仕組みが異なります。

プレベナー20は「結合型ワクチン」で、免疫記憶が形成される特徴があります。

このため、ワクチンに含まれる血清型に対する予防効果は、PCV(プレベナー)の方がPPSV(ニューモバックス)より高い有効性が期待されています。

また、2024年時点では、成人の侵襲性肺炎球菌感染症の原因となる血清型のうち、各ワクチンに含まれる血清型の割合は概ね同程度とされています。

安全性については、いずれのワクチンも特段の大きな懸念はありません

こうした科学的知見をもとに専門家による審議が行われ、高齢者の定期接種で使用されるワクチンとしてプレベナー20が採用されることになりました。

※侵襲性肺炎球菌感染症とは
本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから肺炎球菌が検出される感染症のことをいいます。

定期接種の対象者と接種回数

肺炎球菌ワクチンは、高齢者を対象とした定期接種(公費助成のある予防接種として実施されています。

肺炎球菌ワクチンの対象者

① 65歳の方

② 60~64歳で次の条件に該当する方

  • 心臓、腎臓、または呼吸器の機能に障害があり、日常生活が極度に制限される方
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

※対象となるかどうかは、身体障害者手帳1級程度の障害が目安とされています。

肺炎球菌ワクチンの接種回数

定期接種では、1回接種します

副反応について

肺炎球菌ワクチン接種後には、次のような副反応がみられることがあります。

比較的よくみられる反応
  • 接種部位の痛み
  • 腫れ
  • 発赤
  • 発熱
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 筋肉痛 など

これらの症状の多くは数日以内に自然に改善することがほとんどです。

また、頻度は不明ですがまれに次のような副反応が報告されています。

まれにみられる重い副反応
  • ショック・アナフィラキシー
  • けいれん(熱性けいれんを含む)
  • 血小板減少性紫斑病

接種後に気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。

予約方法

当院では肺炎球菌ワクチン接種を行っています。

ワクチンは取り寄せが必要なため、事前予約が必要です。

接種をご希望の方は、お電話または受付窓口で事前にご予約をお願いいたします。

なお、当院では他のワクチンとの同時接種は行っておりません 詳しくは当院までお気軽にお問い合わせください。

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